普段は合わないくせに、一緒に舞ってみると驚くほど合う
■ 番扇(つがいのおうぎ) ■
2006年のお年賀絵でした。当家のハデハデ踊り屋親子、螺玖王&伽羅王です。
見た目も中身もまったく親子らしくないこの二人、華やかに舞ってはいるものの、 実際は『理想的な父子像』からは程遠い親子なのでありました(^^;)
螺玖王がまず『親とは斯くあるべし』という基本を知らずに育った奴なので 親として何をしてやるべきなのか良く分かってない。 尚かつ、息子が自分を見て育つのもそれはそれで問題だと思っていたわけで(自覚はあるらしい・笑)。
だから踊りは自分の知ってる基本を気が向いたときにぱぱっと教え、あとは討伐に一緒に行って 「まぁ適当にやってみろ」の実地訓練。情操教育はイツ花や他の一族に任せ、自分はこれまた気が向いたときだけ 息子をいじくって遊ぶ、文字通り勝手な親父になってしまったという…。
幼少時の伽羅王はそれでも父に構って欲しかったのですが、だんだんに諦め呆れ、寂しさを紛らわす為にか自分の内に マイワールドを建設(…)するようになってしまうのでした(笑)。
けれども、こうはなるまいと思う父親の、舞だけはどう見ても素晴らしいわけで。 無意識に目で追う結果、どうしても舞は似てしまったり。
……と、あらためて設定をあらわにしてみるとすれ違い親子だな〜(^^;)
文章長くなった上に画像も重くて申し訳ありません(汗)。
(ワトソン水彩紙/透明水彩/カラーインク)

※この絵の配布期間は終了しておりますのでお持ち帰りはご遠慮ください。