其の10:手を繋ごう、過去と未来を結ぶ絆
■ 其の10:手を繋ごう、過去と未来を結ぶ絆 ■
竜川家悲願達成を果たした面子の隊長であり、当時の当主でもあった秋津姫(あきつひめ)と、その娘の狭依(さより)です。
秋津姫はちょうど朱点打倒の2ヶ月前に寝太郎さんと交神しているので、狭依は短命の呪いによる急成長をほぼ免れています。 なので、この絵はおこちゃまの成長具合から、悲願達成後5、6年…という感じ。
お題32で描いたように、秋津姫には双子の兄・高津彦(たかつひこ)がおりました。
けれども、彼は最終決戦時にはすでに寿命を迎えてしまい、呪いからの解放を待たずに亡くなってしまいます。
わずかの差で片割れを救えず自分だけが生き残ってしまったことを秋津姫は嘆き悲しみますが、そんな彼女の元にもたらされた娘の狭依は、 実の父母よりも伯父である秋高津彦によく似た面差しをしているのでした。……狭依の顔グラは、上1・右3の紐ウェーブ娘なんですよ。
いくらそっくりだからといって“この子は高の生まれ変わりだ!”なんて都合のいいことは考えなかったでしょうが、 片割れとよく似た新しい命には少なからず励まされたのではないかと思います。 娘を迎えたことで、秋津姫は少しずつですが、片割れの分も生きてやろうという気概を持ちはじめるのです。
……竜川家の生き残り面子は、その後京を旅立っていくのだと漠然と考えているのですが、 秋津姫は娘と一緒に京に残って、一族の菩提を弔いつつ、親子仲良く暮らしていくんじゃないかなぁと思います。 秋津姫のリボンが黒いのは、そんなわけで確信犯です。
…以上、竜川家のクリア後妄想をお題にかこつけてちらっと語らせていただきました〜(^^)
(水彩紙パミス/透明水/カラーインク)