■ 待ち侘びる ■
大江山越え隊長・紅牙の二人娘、銀牙(ぎんが/左)と沙羅(しゃら/右)。
12月といえばやっぱり大江山!…とはいえ大江山越え面子は以前に描いたので、今年は彼らの帰還を待ち侘びるお子ちゃまたちの方を描いてみました。
沙羅は大江山討伐の月に来訪したばかりの(その割にちょっと大きく描いちゃいました…月末頃ってことでひとつ)母様大好きっ子。 紅牙は、沙羅が物心つくまでは…と、大江山への出陣を12月の後半に決めたのでしたが、物心ついたらついたで沙羅は母の出陣時にえらく泣いて宥めるのに一苦労だったという脳内エピソードがあります。
銀牙は泣き虫な妹が紅牙を恋しがったり心配したりするたびにあやしたり元気づけたりと良く面倒を見ていたしっかりもののお姉ちゃん。もともと気丈な子でしたが、『お姉ちゃんになったぞ!』という自負によって、よりたくましくなったという感じです。
けれども、大好きな母に一日でも早く会いたいという気持ちはやっぱり妹と同じ。姉妹して日に何度も屋敷の門のところまで出て行っては、皆の姿が辻の向こうから現れやしないかと確認せずにはいられないのでした。
(ワトソン水彩紙/透明水彩/カラーインク)