『花と風』登場人物紹介




■ 比鼓能(ひこの)■
(1027.02〜1028.07)
顔:指南書p269.上4・左1 / 色:水髪・火目・水肌
大江山越え時代に無類の強さを誇った薙刀士で、その短い生涯のほとんどを討伐に費やす。 勇姿録において、当時の戦勝点、水系・火系能力の上位をすべて塗り替え、特に戦勝点は比鼓能の記録を抜くものがその後1年以上現れなかった(汗)という伝説の人。
一見物静かで儚げに見えるが、鬼に対する憎悪や一族としての使命感はなかなかに激しい。
幼い頃は自分でその感情をもてあましていたようだが、黒蝿の一言により、己をコントロールする術を身に付けるようになる。
長じてからは、優しく芯の強い憧れの女性として、一族(特に3バカトリオ・笑)から慕われていた。一族以外からもおそらくラブコールはあったと思われるが、本人はまったく無自覚だった模様。
自分の命自体には執着があまり無く、逆に、一族に危害が及ぶことに過敏に反応する。 これは、幼少時、死期がせまっていた母の姿をずっと傍で見続けていたことによるところが大きい。 自分の苦しみよりも、他人の苦しみを取り除いて助けてやれない事のほうが、彼女には堪えるのである。
それ故、常に何かを守る形でないと強く在れないという脆さがあった。
趣味・特技は武芸全般。『正神朱雀流薙刀術』免許皆伝の腕前(笑)。

*骨格&思い入れ*
比鼓能は、“早くに大人にならざるをえなかった子供”というイメージで作りました。
もともと「一族ってあっという間に身体は大人になるし、精神面も似たりよったりだとは思うけど、人生経験値が絶対的に足りないよな〜。 生きにくそうだ…」と思っていたので、その辺りのことを比鼓能の味付けに加えました。
結果的に彼女は“頭がよく、責任感が強く、精神も強靭だが、ひどい困難に遭遇した時にそれをかわせるだけの老獪さが無い”という子になりました。
基本的に不器用で無垢なんですね。でも、外側は身に付けた落ち着きと魔性の“ニッコリ”でガチガチにガードされているので、滅多なことでは 彼女の内面の葛藤に気付く人がいなかったのであります。紅牙あたりはちょっと気にしていたようですが、比鼓能はズバリ証拠を突き付けない限りやんわり かわしてしまうので、それ以上踏み込めなかったのではないかと思います。
この、脆さと強さのギャップから来る危うさをきちんと書いてみたかったのですが、ちょっと複雑すぎて設定に呑まれたような気が(^^;)
恋愛モードに持っていくにしても、並の男ではニッコリ一発で門前祓い決定なので、やたっちには鋭く斬り込んでいただきました。
か…返り討ちにされなくて本当によかった…!(涙)





■やたノ黒蝿■
朱点童子の朱の首輪に力を封じられ、カラス天狗にされていた風神。比鼓能によって解放される。
天界では干渉派にも保守派にも属さず、朱点童子との戦いにもまったく興味は無かったが、首輪からの解放後 さっさと巻き込まれることになり、不機嫌さに磨きがかかる(笑)。
非常に勘が良く、他人の思っていることをずばずば当てるが、別に心が読めるわけではない。 しかし、彼の能力の一つには、強い思念を風の音として聞き取る事ができる、というものがあるようだ。
また、本人も自覚済みの上苦々しく思っているようだが、困っている者に傍をうろちょろされると、つい手を貸したり口を出したりしてしまうというおせっかいな(爆笑)一面がある。

*骨格&思い入れ*
何がなんでも比鼓能を何とかできるような奴にしなくてはならない!ということで、黒蝿様にはとにかく 容赦なく内面を暴かせることにしました。しかし、鞭だけではいかん!と用意した飴があの世話焼きな一面です。
たとえば、犬なんか興味ないと思っているのに、捨てられた子犬を見て、その子犬が自分に懐いてしまったら、つれて帰らずにはいられなくなってしまう、みたいな。
それじゃあ比鼓能は犬ですかい!とツッコミたくなりますが、たぶんそれ以外にも惹かれるところはあったのでしょう。
基本的に、うちの黒蝿は綺麗なものが好きです。容姿じゃなくてね(含まれないとは言わないが)。命そのものの綺麗さ、というか。
命なんて関係の無い存在ゆえに、一生懸命に生きようとするものが逆にきらきらと綺麗に見えるんじゃないでしょうか。 そのきらきらの上に、なにやらやたらと複雑怪奇な内面を持った不思議な娘と関わることになり、多分彼自身も変化したのだ…と思いたい(汗)。
比鼓能があがいて生きる意志を持たなければ、することだけして終わりだったはず。
…しかしなぁ、この方、いったい何回ぐらい比鼓能の名前を呼んでやったんだろう…。交神のために比鼓能が宮に留まっていた期間はだいたい20日として いるのですが…10回呼んでれば良い方かも。
ところで、黒蝿様にどうしても言わせたかった台詞と言うのがありまして。あ、まじめなキメ台詞のほうじゃないですよ。実は何回も言わせてます。 阿呆って(ゆ・許して…)。気付いてた方、いました?(笑)





■小鳥■
なにかの間違いで黒蝿の庭に迷い込んで以来、宮に居候している童女。
人懐っこく、警戒心がまるでなく、聞いているうちに頭痛がしてくるほどのおしゃべり。
交神のためにやってきた比鼓能の世話を言いつけられるが、別にお手伝いというわけではない(というか、黒蝿と二人の時にはほとんどなんの役にも立っていないと思われる)
実際、もとから言いつけられていた食事の用意と部屋の案内以外はなにもせず、むしろ比鼓能に遊んでもらって喜んでいる。

*骨格&思い入れ*
始めは、暗くなりがちな話を少し緩和しようと思って生み出したキャラクターでした。
ばりばりのオリジナルです。俺屍のどこにもこんなヘンな幼女は出てきません(笑)。
しかし今思えばこの子無しではここまでスムーズに話はまとまらなかっただろうなぁと、小鳥ちゃんには感謝しています。
だってこの子がいなかったら、黒蝿と二人っきりでどうするんだ比鼓能(汗)。 追い詰められた上に逃げ場が無いじゃないの。
ちなみに小鳥の口調は、雀の鳴き声を思い浮かべているうちに自然にああなってしまいました。 こう、いつも必死に何かを話しかけているような感じが可愛いです。



プレイ時の記憶 * 主人公の戦歴 * 登場人物紹介 * あとがき

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