これは全体図の60%ぐらいです
■ 咆哮 ■
どんなに血に塗れても
鬼を狩っている時だけは人でいられる気がした
仲間でいられる気がした

10月TOPは、絵置き場初登場槍使いの焔幽(えんゆう)でした。 あまりというかまったく似てませんが、巌幽のパパンです。
『全神様と交神』が目標だった竜川家では、なるべく奉納点の低い神様から交神するようにしていたので、 焔幽の親世代にはすでにものっそい奉納点が余っていました。 そこへ“一族の力の底上げがなかなかできない”という鬱憤も加わり、ついついえいやっと鳴門屋渦女さまに 張り込んで生まれたのが焔幽でした。当然ながら一族の中でも図抜けて強かった。
おかげで討伐は格段に楽になりましたが、ただ一人ずば抜けた力を持っているというのは、 結構孤独な事だったのじゃないかとも思ったり。
そんなちょっとネガなイメージから、焔幽には“鬼朱点童子戦の結末を漠然と夢に見る”という、あっても何の役にもたたない(どころか 本人にとっては迷惑なだけの)能力があるという後付け俺設定がついています。
夢は焔幽が成長するにつれて現実味を増していき、「もうすぐで本懐を遂げられる」と志気を高める一族達の中にあって そんな夢を見続けてしまう自分を、彼は常に責めるようになります。 その自責の念から、焔幽はまるで鬼神に憑かれたかのように討伐に没頭するようになるのでした。 元々強いのが捨て身で突っ込んでいくので、彼の通った後は文字通り血の海。
この頃の竜川家はほのぼの仲良し家族なので、彼の様子を本気で心配するのですが、焔幽は生涯夢の内容を秘め通すのであります。
そんな焔幽ですが、普段はこういう和み系兄ちゃんですので。 …そりゃあ家人も心配するよっていう…(^^;)
ちなみに、この絵は全体図ではありません。全体図は予期せず結構キモグロな仕上がりになってしまったので、ワンクッション置いてます。 「そういうの苦手」という方は無理してご覧になる事はございませんよ! 大丈夫な方はこちらからどうぞ。
(ワトソン紙/割り箸ペン/ジェルメディウム/リキテックス/ポスターカラー(金)/透明水彩)